不動産投資は税金対策が最重要?
不動産投資には様々な税金がついて回ります。
購入時には印紙税、不動産取得税、登録免許税etc・・・
毎年の利益や保有に対して所得税、住民税、固定資産税etc・・・
売却した時にも所得税、住民税etc・・・
不動産投資は税金との戦いでもあります。
税金対策は重要ですが、もっと大切なことがあります。
「税金対策が最重要です!税金対策は私にお任せ下さい!」と言った方が儲かる税理士の私が言うのですから間違いありません。
では、何が重要なのでしょうか?
一般企業と一緒です。
「たくさん儲けること」が重要です。
当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれません。
しかし、税金対策を最重要と錯覚してしまう方が多いのも事実です。
不動産投資を熱心に勉強すればするだけ、この落とし穴にハマります。
例
木造築22年 or RC築22年
税金:早期に減価償却費を多く計上できる木造が有利
経営:利用可能期間、修繕費用の面でRCが有利
緊急の税金対策ならば木造築22年を勧めますが、それ以外ではRC築22年をお勧めします。小規模企業共済に加入 or 未加入
税金:全額が控除の対象となる為、加入する方が有利
経営:キャッシュフロー(現金収支)の悪化を招くため、余裕を見て判断
小規模企業共済は税金対策としては有効ですが、キャッシュフロー(現金)は減少します。
投資不動産の買い増し計画があるならば安易な加入は禁物です。確定申告時に赤字申告 or 黒字申告
税金:赤字を給料その他の所得と相殺・繰延べるため赤字申告が有利
経営:投資不動産の買い増しを狙うならば黒字申告が融資の審査上、有利
「不動産投資で節税」というと、とにかく経費を積み増して赤字申告にする方が見受けられます。
税金だけを考えれば赤字申告が有利なのですが、次の融資の審査の際に不利となります。
このように、「税金を減らす方法」と「たくさん儲ける方法」は相反しているケースが多々あります。
まずは不動産投資でたくさん儲けて下さい。
税金対策はそれからです。
繰り返しになりますが、税金対策が最重要であるかのように錯覚する落とし穴は、不動産投資を勉強すればするだけハマりやすくなります。
このwebサイトをご覧になっている方は勉強熱心な方でしょうから特に注意して下さい。