
不動産投資と税務 節税の7割は購入前の準備で決まっている!
不動産投資家の皆さん、こんにちは。不動産専門税理士の志賀公斗と申します。
これから、不動産投資と税金のことについて、不動産投資家の皆さんに、さまざまなトピックスをご紹介していきたいと思います。
節税の7割は購入前の準備で決まっている!!
具体的な税務論に入る前に、まず簡単に私の自己紹介をいたします。私は平成19年(2007年)4月に、26歳で税理士として独立しました。私が不動産投資の専門税理士として独立した理由は、将来、個人として給料以外に安定して稼げるものは、不動産投資だと考えたからです。
つまり今後は、不動産投資をするサラリーマン大家さんが増えてくる。だから、自分の仕事を不動産投資の分野に特化すべきだと考えたわけです。
振り返ってみると、当時の私の考え方は、間違ってはいなかったようです。私が独立した後で、サラリーマンの不動産投資ブームがやってきました。多くの不動産投資家が物件を手にして、なかには、本業を上回る家賃収入で早々にリタイアをした人もいらっしゃいます。
そして、私が独立してから7年後の2013年。不動産投資家の数は、当時から10倍に増えたとも言われています。2014年1月現在で私の顧問先は約400名。その98%は、地主さん不動産投資家です。今は税務のみならず、不動産コンサルタントとして借り換えなどの金融対策や投資相談も請け負っています。
このように急激に増加した不動産投資家ですが、従来は税金のことも良く勉強せず、税理士に任せっぱなしのオーナーも多くいらっしゃいました。しかし、大家業の裾野が広がったおかげで、今後は税理士に任せっぱなしではなく、税金に対する知識を得て、計画的に節税対策を図ることがこれまで以上に重要になっていると感じています。
ここだけの話、不動産投資の世界で成功する節税術の7割は、実は「不動産購入前」に決まっているのです。間違いのない節税、効果的な節税を行なうためにも、事前の仕組みづくりが、ますます重要になっているのです。
今後の個人増税時代を乗り切るためにも、これから不動産投資を始める方は、是非面倒くさいと思わずに、税金の知識を学んで頂きたいと思います。
(次ページ 「税務署の取り締まりに大きな変化」)